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【FXチャート解説】継続を表すトライアングルパターンについて!

相場が上昇しているとき、トレンドに乗ろうと思ったら下落してしまった。
このまま下がるのではないかと不安になって結局身動きとれなかった、、

なんていう経験はないでしょうか?
今回はそんなときにトレンド継続のための小休止を示す継続パターンについて解説します。

トライアングルパターンの3種類

いわゆる継続パターンであるこのパターンは、横ばいの動きであり、現在進行中のトレンドの一時休止です。
このパターンが形成されたのちに、価格は元のトレンドと同じ方向に進みます。

反転パターンとの違いは、その期間にもあります。
反転パターンは通常、パターンが形成されてトレンドが転換するまでに長い期間を要します。
それに対して継続パターンはその期間が短く、短期・中期パターンとして分類されます。

継続パターンのであるトライアングルパターンには3つの種類があります。

対称トライアングル

一つ目は対称トライアングルです。
これは、2つのトレンドがある一点に収束されていく形状です。
上辺のトレンドラインは下向き、下辺のトレンドラインが上向きの形です。

原則として、継続パターンとされているため、このパターンの形成後、進行中のトレンドに回帰します。

対称トライアングルの形成の完成には、少なくても4つの反転ポイントが必要になります。
そうでないとトレンドといえないためです。
トレンドラインの記事で、3つの安値(高値)が必要と書いていますが、今回は2つのトレンドラインがの方向に基づくものなので、それぞれ2つずつ、計4つのポイントが最低必要な反転ポイントを要します。
下記トレンドラインの記事になりますので、時間のある方はご参照ください。
https://investment-output.com/what_is_trend_line/

また、エリオット波動の記事で詳細を述べますが、多くのトライアングルパターンは結局6つの反転ポイントを有しています。

この対称トライアングルパターンでは、「時間的制約」「出来高」という二つに注意すべきです。

時間的制約

対称トライアングルパターンでは最終的に2つのトレンドラインが交差します。
この頂点までにブレイクアウトが起こることがほとんどです。

さらに、基本的にパターンの幅の3分の2から4分の3当たりでブレイクアウトします。
4分の3を超えてもなおブレイクアウトしなかった場合、価格は通常そのまま揉み合い状態で進行していきます。

継続パターンとして判断されるためには、頂点に至るまでにブレイクアウトする必要があるという点で、時間的制約があるといえます。

出来高の重要性

トライアングルパターン内での幅が狭くなるにつれて(=値動きが進むにつれて)、出来高は減少していく傾向にあります。
(これはこの後説明する上昇トライアングル、下降トライアングルにも当てはまります)

そして、出来高減少後、ブレイクアウト時には顕著に増加します。
より注意するポイントとしては、
1.下落時よりも上昇時のほうが重要
2.パターンの形成中に出来高は減るが、順行時には増加し、逆行時には減少するという傾向がわずかにみられる
という2点があげられます。

出来高については下記の記事で解説しているのでそちらをご覧ください
https://investment-output.com/volume-analysis/

上昇トライアングル・下降トライアングル

2つ目と3つ目のトライアングルパターンはこの二つです。
上昇トライアングルと下降トライアングルはその形が反対で、その意味合いも反対になっているだけなので、1つにまとめて説明します。

どんな形か

上昇トライアングルパターンは、上辺のトレンドラインが水平で、下辺のトレンドラインが上向きです。
下降トライアングルはその逆で、下辺のトレンドラインが水平で、上辺のトレンドラインが下向きの形をしています。

唯一違う点は出来高です。
先述したように、上方向のブレイクには出来高を伴う必要があるため、上昇トライアングル形成時には顕著な出来高が現れますが、下降トライアングルでは下方向へのブレイクになるため、形成時の出来高はそこまで重要視されません。

上昇トライアングル
下降トライアングル

このパターンは強気のパターンで、上方(下方)へのブレイクアウトで完成します。
対称トライアングルパターンで説明したように、上昇トライアングルの場合は上方へのブレイクアウトになるので、顕著な出来高の増加が必要になります。
さらに言うと、ブレイクアウト後に支持線(上辺のトレンドライン)までの押しがよく起こりますが、この時出来高は減少する傾向にあります。

出現パターン

上昇トライアングル通常、上昇トレンドの途中で出現します。
下降トライアングルはその逆で、下落トレンドの途中で現れるのが通常です。

しかし稀に、下落トレンドの底値付近で上昇トライアングル、上昇トレンドの天井近くで下降トライアングルが出現します。

下落トレンド中の上昇トレンド

この場合は、継続ではなくトレンド転換の兆候と考えられます。
出現パターンに関わらず、上昇トライアングルは強気、下降トライアングルは弱気を表すと覚えておくのがよいです。

対象と上昇・下降トライアングルの違い

対称トライアングルパターンと上昇(下降)トライアングルの違いは、その意味の範囲です。
上昇トライアングルのほうが、対称トライアングルよりも意味が限定されています。

具体的に述べると、前の章でも述べましたが、通常上昇トライアングルは強気、下降トライアングルは弱気ということが決まっています。
これはパターン形成時に進行中のトレンドの方向に関わらずです。

それに対して対称トライアングルは、強気・弱気が中立の状態です。
ただ、原則として継続パターンであるため、パターン形成後に進行中のトレンドの方向と同じ方向に進む可能性が高いと予測することができます。

「パターン形成時に進行中のトレンドの方向によって強気/弱気が変わるか否か」が対称トライアングルパターンと上昇(下降)トライアングルの違いですね。

時間的要因

冒頭で継続パターンは短期もしくは中期のものであると述べました。
トライアングルパターンは通常中期パターンとされ、形成のために1ヶ月以上を要します。

1か月未満のトライアングルパターはまた異なるパターンとされており、別記事で解説しているのでそちらをご覧いただければと思います。
https://investment-output.com/?p=211

終わりに

いかがでしたでしょうか?

今回解説したトライアングルパターンはトレンドの途中でしばしば見られる価格パターンなので、今後チャート分析をする際に見つけることが多いと思います。

その際にこれは小休止なのか、それともトレンド転換のサインなのかをパターンの形状や出来高を参考に考えてみてください。

今回も最後まで読んで読んでいただきありがとうございました!
シェアして頂けると大変うれしく思います!
どうぞよろしくお願いします。

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